岡山市の林原自然科学博物館は23日、ティラノサウルスの仲間で、アジア最大級の肉食恐竜・タルボサウルスの子どものほぼ完全な全身骨格化石をモ ンゴル・ゴビ砂漠で発掘したと発表した。成体の全身骨格の発掘例はあるが、ティラノサウルス科の子どもの全身骨格の発掘は例がなく、成長過程を知るための 資料として貴重という。
同博物館とモンゴル科学アカデミー古生物学センターが、1993年からゴビ砂漠で共同調査。2006年8月、モンゴル南部・ブギンツァフの約7000万年前(白亜紀後期)の地層で発掘し、補修作業をしていた。首や尾が破損しているが、全身の約8割がつながった状態。
タルボサウルスの寿命は25~28歳とされ、成体で全長12メートル前後。化石は全長2メートル、5歳くらいの子どもと推定され、足が成体の体の比率に比べて長く、きゃしゃな体格だった。
石垣忍副館長(53)は「今後、頭骨も解析し、子どもと成体の脳を比べて、成長過程を解明したい」としている。
(2008年7月24日 読売新聞)
