
東北、九州、中国、四国、沖縄の5電力会社は29日、09年3月期連結決算の予想を下方修正した。東北、中国は当期赤字の予想で、前日までに発表した東京、関西、北海道と合わせ、8社のうち5社が赤字を見込む。原油や液化天然ガス、石炭など燃料価格の高騰が原因だ。
電力各社は当初、今期中の原油価格を1バレル=90~95ドル程度と予想した。4月以降の原油価格急騰で125ドル前後への見直しを迫られ、業績予想を下方修正した。東北、中国とも、赤字転落なら80年3月期以来29年ぶり。中部、北陸は修正を発表していない。
こうした事態から、東北、九州、中国、四国、北海道、沖縄の6電力は同日、料金の本格改定を経済産業省に届け出た。9月時点で料金の値下げか据え置きにつながるが、原油価格の高騰分をより反映しやすくして、09年1月以降には大幅値上げが可能になる仕組みになっている。
7月以降も燃料価格と為替レートが現状のまま推移した場合、1~3月の標準家庭の電気料金は、東北で1カ月700円(10.7%)、北海道で同520円(8.0%)の値上げになるという。