古河市稲宮の精神科病院「小柳病院」(大垣悠子院長)で男性患者1人が死亡したインフルエンザの集団感染。県が発表した26日には、高萩市若栗の知
的障害者更生施設「リバティ若栗」での集団感染も明らかになった。県によると、集団感染で死亡者が出た例はここ5年間ではないといい、県保健予防課は「例
年にない勢いでインフルエンザが流行している」と警戒感を強めている。
県の発表によると、リバティ若栗では、入所者51人、職員31人のうち、入所者13人、職員3人の計16人が13~25日にかけ、発症した。全員ワクチンを接種しており、重症者は出ていない。いずれもインフルエンザA型と診断された。
小柳病院で集団発生したインフルエンザも同じA型。発症者18人のうち17人は快方に向かっているが、男性入院患者(68)が25日、インフルエンザからの併発が強く疑われる肺炎で死亡した。
小柳病院によると、入院患者と職員計約600人のうち、約7割が事前にワクチンを接種していたが、集団感染を防げなかった。大垣院長は読売新聞の 取材に、「入院患者は外部の人間と接触する機会が少ないため、職員を介して感染した可能性がある。職員だけでなく、職員の家族についても注意を払い、再発 防止に努めたい」と話した。
東京都町田市内の病院で死者3人を出したインフルエンザの集団感染を受け、県は20日以降、県内の医療機関や福祉施設に、感染防止対策の徹底を促 す通知を出していた。県は「病院は免疫力が低下している患者が多いため、重症者が出る危険性も高い」と、改めて注意を促すとともに、今後、両施設での感染 経路や感染防止対策が十分だったかどうかを調べる。